2020年09月03日

お問い合わせ

本日も素敵なお問い合わせをいただきました。


この拙いブログを楽しみに読んでいただいている読者の方からです。
ここ暫く、ブログの更新が滞っています。10年以上も続けてきて、
ここまで無気力な精神状態の影響で「適当」にしたことは有りませんでした。

昨日は同業の建築家の方からも電話をいただきました。
初めてしゃべった「遠方」の方です。憧れていた方だったので嬉しかったです。
私は恵まれています。知っています。

本日、建築のお問い合わせを頂いた方も、私のことを気遣って、
「なにかしてあげられないか?」と思ったのではないかと想像しています。
あまりの低予算で、とても実施は出来ない内容でした(笑)
だから、これくらいしか出せないけど「あなた」仕事をしてみない?って
ことだったと感じています。素敵な「案」でしたよ。
やってみたかった。

建築ってのは大変な、お金が掛かります。誰だって「夢」を形のあるものに
してみたいと一度や二度、心に想うものです。
今日の相談も予算がないから、そこは「~なものでも良いの」と仰って
いらっしゃいましたが、そこは「とても大切」な部分だから、絶対に
そんなことはしては、いけません」と私は言いました。
そんなことをしては「普請をする意味」が無くなってしまうと、お伝えしました。

建築設計を生業にしている人は物凄い数で存在しています。
各々真面目に一所懸命に仕事に従事しています。
会社の利益を第一に考えて設計をしている人もいるでしょう。施主のことを
第一に考えて設計をしている人もいます。
予算が有って初めて成り立つ建築です。
施主の要望を「順番に並べてゆく」ことを大概の人は、やっています。
私もやります。たまに(笑)
私の場合は少し、変わっているかもしれません。私は施主が「何に」
拘っているのかを知りたいんです。拘りの順番ではなく「強さ」の強弱を、
どうしても知りたいのです。そして大切なことは、その事実を「施主に」
知ってもらうということです。

自分の嗜好を客観的に判断できる人は意外に少ないです。
家づくりのような「一世一代の」事業ともなれば、あれもこれも詰め込みたい
というのは人情です。分かります。でも全部は叶えられない場合が殆どです。
その時に「間違っても」本当に手に入れたかった「拘り」という「価値観」を
断熱等級や高気密、玄関のスマートキーなんかのために見失って欲しくは
無いのです。便利機能は「あったら便利は無くても平気」なんです。
断熱性能や気密性能は便利機能では有りませんが、雨風凌げて、
煮炊きが出来て、風呂に入れて、用を足せて、寝ることが出来るだけでも
豊かに暮らせます。

なぜ、そのような荒々しい表情の、汚れた疲れた建材を使いたいんですか?

だって、素敵だから。

なにが素敵なんですか?見た目のこと?

そう。でも予算がないから、そこは、ビニールでも良いの。

待ってください。

ええ、分かってる、そりゃ木の床にしたいけど。

あの。 木の床にしたいのは「椅子」を曳いた時の音が、ゴツゴツするからじゃ
ない? あの音が響く「素朴な空間」が好きなんじゃないですか?
窓から差し込む日差しの量や、そこの「匂い」も本当はイメージしてるでしょ?


私の設計の「最初」には住宅の性能についての話は全く出てこないです。
断熱や気密についても相談されれば提案しますが、基本的には私の設計の
スタンダードで十分だと思っています。静岡は大変に温暖な地域ですので、
神経を使いすぎることは有りませんが、私は豪雪地帯の住宅も設計しますので、
そこら辺の「さじ加減」は分かっているつもりです。

今日、電話を頂いた方とのやりとりを参考にして私の「聞き取り」の例を
作ってみました。感じるものが合った方は、ご一報ください。
私は、なんていうか、まぁそんな感じの建築家です。

atelier@urbangeardesign.com

054-206-4343  

Posted by アーバンギア at 19:57Comments(0)あれこれ建築