2012年03月15日

癇癪球

「かんしゃくだま」って書いてあるんですよ、タイトル。
生まれて初めて見ましたよ。っていうか変換したよって。

昨日ですね。もう仕事を急がなきゃならないのに
家内が「つまらない」用事を押し付けて仕事に行っちゃったんですよ。
自分でやるやる言ってたくせに。
ああ、結局「俺がやるのね」と諦めましたけど。
っていうか、全然普通に覚悟してましたけど。
だけど、このタイミングゥ?!とにわかには信じられなかったっていう。

で、朝っぱらからやりました。で、ほぼ出来上がったところへ
家内から電話が入って「ごめん、あれ違ってた、古いのだっけ」って。
殺ーろすぞ!!!!この馬鹿野郎!!!と怒り狂った事は
言うまでもありません。
そんな事ばかりにかまっていられないので、自分の仕事に戻る。

夕方になれば飯の支度だ!!慌ててスパゲティ8人前を作る。
仕方なく家内の用事に再び手をつける。
20時を回ったくらいに、やっと完成!と、思いきや完全に疲れ果てた
左右の手がショートカットのミスタッチを起こしてしまった。
ファイルは2時間前の状態に戻ってしまった。

バーボンも手伝って怒りは宝永山噴火クラスに達する。
家内は私の事が恐ろしくて部屋を出て行った。小さくなって
その後姿を見せなくなった。
かんしゃくを起こした私はワイヤレスのマウスを壁に叩きつけた。
マウスは粉々になった。

ああ、なんて馬鹿なことをしているんだとグッタリとしてしまった。
こんなに忙しい時に...
暫く放心状態であったが、気を取り直して新しいマウスを出してきて
作業に復帰した。終わったのは深夜の2時頃であった。
疲れきって、そのまま椅子に座った状態で寝てしまった。
気がついたのが4:30。いかん、いかんと、やっとこ起きて
布団に入るも6:00には家内に起こされる。
「ねぇ、あれメールで送ってくんない?」と。

もう怒る気にもなれなかった。

でもなんだか久し振りにカンシャクを起こしたような気がする。
昔は本当に気が短くて、常にカンシャクを起こしていた。
カンシャクを起こしたって、ろくなことは無いんである。
でも怒りを封じ込めすぎるのは良くないタイプの人間もいる。
私は、ろくでなしの自覚がある。
立派になりたい、立派でいようと「無理」をしているかもしれない。
また立派な大人に「強い憧れ」を持っているのかもしれない。

私にはジェントルでクールな大人は向いていないのだろうか...
好意的な言い方をすればホットで情熱的な大人だと言えるかも...

一昨日「海辺の家」という映画をTVで久々に見た。
もう10年近く前に見た作品だ。時が経つのは早いものだ。
「あなたの好きな映画は?」と聞かれたら、私は「海辺の家」だと
答えるだろう。沢山好きな映画はあるのだが、分かりやすさでは
最も人に勧めやすい映画だと思うからだ。

この映画の主人公は「建築家」だ。私の年齢と近い設定でもある。
彼は末期癌に犯されている。そして仕事にも家族にも見放されて、
天涯孤独でこの世を去ろうとしているのだ。
丁度10年位前に私も全てを失いかけたことがある。体の不調は
尋常ではなくて「癌」を宣告されるのも覚悟した。

この映画を始めてみた時に最初から最後まで涙が止まらなかった。
まるで自分の事を見ているようだったからだ。
主人公は怒りに任せて行動に出る。それまで抑えてきた感情を
表すことで人生をやり直そうとしているかのようだ。
彼は「愛されたかった」だけだった。
私もそうだった。 今現在もそうであるように。

子供達も時々カンシャクを起こしている。
大人になると自制心が働いて、そうそう怒りに任せて暴れることは
ないであろう。しかし時々自分の感情に素直になることで
子供や家内の気持ちが分かるような気がする。

彼らもまた「理解され、愛されたい」と思っているだけだったのだ。  

Posted by アーバンギア at 16:12Comments(0)あれこれ