2019年06月28日
予言 「最後のニュース」
井上 陽水の最後のニュースという曲をご存知でしょうか。
筑紫 哲也さんがご存命でいらっしゃった時のNEWS23の
エンディングテーマ曲だったので、ご存知の方も多いのでは
ないでしょうか。大変な名曲です。私個人的には、
ピンクフロイドのパクリだと思っていますが、サビの部分の
持って行き方は流石、陽水と唸ってしまいますね。
そして「歌詞」の秀逸さには脱帽せざるを得ない感じですね。
私は高校生時代は、プログレッシブロックバンドをやっていた
ので、難解で叙情的な歌詞を好んで書いたりしていましたね。
キングクリムゾンの影響が強かったです。
高校生くらいの年頃は社会や世界の時事問題にも関心が
強くなりますよね。大人に対する敵対意識も大きくなります。
どうしても批判的になったり、世の中を受け入れることに
躊躇したり、怯えたり抗ったりします。
この曲のリリースは1989年です。平成元年。日本は、バブル
景気真っ只中でした。世界でも多くの事件事故が起こった
年でした。ブッシュが大統領になりました。
ソ連が、アフガニスタンから撤退しました。三菱地所が
ロックフェラーセンターを買収して非難を浴びました。
天安門事件がありました。ベルリンの壁が崩壊しました。
冷戦は終わったのです。物凄い年でした。
最後のニュースの歌詞は、丸で現在の我々の世界を予言した
かのような内容でシニカルに描かれています。しかし、こうやって
1989年を振り返って見ますと、予言ではなく当時の問題は
30年以上も経った今でも全く解決されていないどころか、より
一層問題が深刻化して浮き彫りになってきただけであることが
分かると思います。
実は先日、久しぶりにこの歌を歌いました。急に思い立って。
ゆっくりと12弦のギターを弾きながら。ここのところ家族と上手く
行っていません。特に次女との関係は薄い氷の上を、そろそろと
怯えながら歩くような関係になってしまいました。
子供たちには多くの事を伝えたいです。少しでも多くの問題や
悲しみ、そして愛を教えて上げたいと思っています。
それが親の務めだと私は考えています。
しかし言葉を交わさないで意思の疎通を図ることは出来ません。
どうしていいのか分かりません。もう思考が完全に停止して
しまいました。問題は山のように、毎日増え続けて行くのに。
溜まって行く意識を共有することは出来ないのです。
非常にもどかしく、空しく感じます。焦燥感に支配されます。
そして布団に入って眠りに付くのです。
家族が寝静まった頃、ひとりで静かに階段を上って寝室に行きます。
布団に入ると深い溜息をつきます。そして娘の顔を思い浮かべます。
日課です。
娘に向かって、おやすみと言います。今日も大変だったけど、
色々あるけれど、今は寝よう。また明日やってみよう。
愛してる。とにかく。と、毎日同じ事を繰り返しています。
どうしても「最後のニュース」は上手に歌えません。どうしても。
闇に沈む月の裏の顔を暴き
青い砂や石をどこへ運び去ったの
忘れられぬ人が銃で撃たれ倒れ
みんな泣いたあとで誰を忘れ去ったの
飛行船が赤く空に燃え上がって
のどかだった空はあれが最後だったの
地球上に人があふれ出して
海の先の先へこぼれ落ちてしまうの
今 あなたにGood night
ただ あなたにGood bye
暑い国の象や広い海の鯨
滅び行くかどうか誰が調べるの
原子力と水と石油たちの為に
私たちは何をしてあげられるの
薬漬けにされて治るあてを無くし
痩せた体あわせどんな恋をしているの
地球上のサンソ、チッソ、フロンガス(二酸化炭素)は
森の花の園にどんな風を送っているの
今 あなたにGood night
ただ あなたにGood bye
機関銃の弾を体中に巻いて
ケモノ達の中で誰に手紙を書いているの
眠りかけた男達の夢の外で
目覚めかけた女達は何を夢見るの
親の愛を知らない子供たちの歌を
声のしない歌を誰が聞いてくれるの
世界中の人と金と愛が
入り乱れていつか混ざり合えるの
今 あなたにGood night
ただ あなたにGood bye
筑紫 哲也さんがご存命でいらっしゃった時のNEWS23の
エンディングテーマ曲だったので、ご存知の方も多いのでは
ないでしょうか。大変な名曲です。私個人的には、
ピンクフロイドのパクリだと思っていますが、サビの部分の
持って行き方は流石、陽水と唸ってしまいますね。
そして「歌詞」の秀逸さには脱帽せざるを得ない感じですね。
私は高校生時代は、プログレッシブロックバンドをやっていた
ので、難解で叙情的な歌詞を好んで書いたりしていましたね。
キングクリムゾンの影響が強かったです。
高校生くらいの年頃は社会や世界の時事問題にも関心が
強くなりますよね。大人に対する敵対意識も大きくなります。
どうしても批判的になったり、世の中を受け入れることに
躊躇したり、怯えたり抗ったりします。
この曲のリリースは1989年です。平成元年。日本は、バブル
景気真っ只中でした。世界でも多くの事件事故が起こった
年でした。ブッシュが大統領になりました。
ソ連が、アフガニスタンから撤退しました。三菱地所が
ロックフェラーセンターを買収して非難を浴びました。
天安門事件がありました。ベルリンの壁が崩壊しました。
冷戦は終わったのです。物凄い年でした。
最後のニュースの歌詞は、丸で現在の我々の世界を予言した
かのような内容でシニカルに描かれています。しかし、こうやって
1989年を振り返って見ますと、予言ではなく当時の問題は
30年以上も経った今でも全く解決されていないどころか、より
一層問題が深刻化して浮き彫りになってきただけであることが
分かると思います。
実は先日、久しぶりにこの歌を歌いました。急に思い立って。
ゆっくりと12弦のギターを弾きながら。ここのところ家族と上手く
行っていません。特に次女との関係は薄い氷の上を、そろそろと
怯えながら歩くような関係になってしまいました。
子供たちには多くの事を伝えたいです。少しでも多くの問題や
悲しみ、そして愛を教えて上げたいと思っています。
それが親の務めだと私は考えています。
しかし言葉を交わさないで意思の疎通を図ることは出来ません。
どうしていいのか分かりません。もう思考が完全に停止して
しまいました。問題は山のように、毎日増え続けて行くのに。
溜まって行く意識を共有することは出来ないのです。
非常にもどかしく、空しく感じます。焦燥感に支配されます。
そして布団に入って眠りに付くのです。
家族が寝静まった頃、ひとりで静かに階段を上って寝室に行きます。
布団に入ると深い溜息をつきます。そして娘の顔を思い浮かべます。
日課です。
娘に向かって、おやすみと言います。今日も大変だったけど、
色々あるけれど、今は寝よう。また明日やってみよう。
愛してる。とにかく。と、毎日同じ事を繰り返しています。
どうしても「最後のニュース」は上手に歌えません。どうしても。
闇に沈む月の裏の顔を暴き
青い砂や石をどこへ運び去ったの
忘れられぬ人が銃で撃たれ倒れ
みんな泣いたあとで誰を忘れ去ったの
飛行船が赤く空に燃え上がって
のどかだった空はあれが最後だったの
地球上に人があふれ出して
海の先の先へこぼれ落ちてしまうの
今 あなたにGood night
ただ あなたにGood bye
暑い国の象や広い海の鯨
滅び行くかどうか誰が調べるの
原子力と水と石油たちの為に
私たちは何をしてあげられるの
薬漬けにされて治るあてを無くし
痩せた体あわせどんな恋をしているの
地球上のサンソ、チッソ、フロンガス(二酸化炭素)は
森の花の園にどんな風を送っているの
今 あなたにGood night
ただ あなたにGood bye
機関銃の弾を体中に巻いて
ケモノ達の中で誰に手紙を書いているの
眠りかけた男達の夢の外で
目覚めかけた女達は何を夢見るの
親の愛を知らない子供たちの歌を
声のしない歌を誰が聞いてくれるの
世界中の人と金と愛が
入り乱れていつか混ざり合えるの
今 あなたにGood night
ただ あなたにGood bye
Posted by アーバンギア at 20:50│Comments(0)
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