今日は旅館のコンペ案を模索した。
なぁ～んにも糸口すら見つからなかった。
大規模建築物の中でも「ホテル」「旅館」ほど
難しいものもない。
デッカクても美術館なんかの方が全然計画しやすい。
デッカイ病院なんかも大変だ。

よくあるコンペなんかで「外観のデザイン」だけで
勝負できるような「気楽さ」は全く無い。
規模にもよるが法規も複雑にからむ。
そもそも用途が煩雑で「あれもこれも」満足に満たしてやる
必要がある。お金を生み出す魅力も持っていなけりゃならない。
尚且つ、これが面倒なんだが「オーナーの趣味」に
合っていなけりゃならない。

まったくもって「あちらを立てれば、こちらが立たず」だ。
コンペに勝てれば実施計画は「資格」を持ったものとの
共同作業になるのだが。
現段階では私一人の勝負。

そんなイライラが募る時間をどーやって気持ちよく過ごすか？
ＢＧＭは重要なのだ。
ハードなＪＡＺＺなんかだと繊細な検討中に邪魔になる。
かと言って、まったりし過ぎなものは緊張感のある空間の
検討中には余計にイラつく。

今日は久々に、本当に久々に「カーペンターズ」を聴いた。
以前に吉田美奈子の声を天使の羽根に例えたが、この
カレン・カーペンターの声もガラスのような透明度で
聴くものの汚れを一気に洗い流してしまいそうだ。

英語の発音も「これがイングリッシュ」と云わんばかりの
正確でクリアな歌声。非常に聞き取りやすく、昨今の洋楽では
歌詞カード見なければ「アメリカ人」でさえ何を歌っているのか
分からない程であるから、余計に「クリーン」なイメージが
カレンにはあるのだろう。

さて、このカレン。　歌声や容姿の可憐さとは裏腹に
大変に苦しい人生を歩んできた。
若干32歳にしてこの世を去ってしまった。

話はそれるが、竹内まりやは和製カレン・カーペンターとして
売り出された。確かに容姿もスレンダー、アクの無い歌唱法と曲調も
カレンに近い。ドラムをやっている姿を見たことがあるが、
あれはパフォーマンスか、達郎の機嫌取りじゃないだろうか。

さてカレンだが。
彼女の人生を見ていると「我が子」の子育てについて
どうしても重ねてしまうのである。
カレンが私の友達だったら、もっと気楽に生きられるように
助言していただろう。彼女は「兄」にどう思われているかが、
人生で最も重要なことであったようだ。

私は子供達に対して「非常に厳格」で「高圧的な態度」で
接する事が多いと思っている。これは良くないことだと思っている。
人は「褒められて伸びる」ケースの方が圧倒的に多いと思う。
私は意外なほどに「お気楽」な人間ではない。
これは持って生まれたものだから仕方が無いのかもしれない。
私一人が子育てをしているなら問題も大きいのだが、子育ては
母親である家内も、おじいちゃんもおばあちゃんも、学校の
先生も「そこいらの人」も、皆ですれば良いと思っている。

私にも苦手なものは沢山ある。
しかし「雨の日」も「月曜日」も私は結構好きだ。
人それぞれだと思うし、ものの見方は一様ではないとも思う。
子供達が悩んでいる時に「それは違う」とは言い切れないかもしれない。
しかし「私はこんな風に思う」と話が出来る関係は、しっかりと
作り上げておきたいと考えている。

Rainydays and Mondaysを聴きながら、そんなことをちょっと考えた。